小林運送店の小林です。
インターネットで食品配送のことを調べておりましたら、Google検索の予測変換で「食品配送 きつい」と出てきました。
詳しい方に聞いたのですが、予測変換で出てくるということはよく調べられてるってことですよね。
そうなのか、そういうイメージがあるんですね。
私自身の経験としては、きついと思ったこともありますが、そうでもないこともあります。
きついだけなら30年以上もこの仕事してないですからね。
では、どんな食品配送の仕事だときついと感じるか、思いつくところを紹介してみましょう。
重い作業
運送業は荷物を運ぶので、荷物が重く、それを人力で積み下ろしするとなるとかなりきついです。
ただ、2tトラックだと、荷物をカゴ車に載せてカゴ車ごとトラックに収納することが多いのですが、そのカゴ車の積み下ろしを自動昇降でできるパワーゲートという装置がついているトラックだと、荷物が重い&多いトラックでも比較的力作業は少ないです。
荷主のところへ行ってカゴ車を預かり、パワーゲートでカゴ車を上げてトラックに積む。
そして届け先へ行ってパワーゲートでカゴ車を下ろし、カゴ車を渡す。
つまり、カゴ車の移動しかしてませんので。
逆に、パワーゲートがトラックについておらず、手積み手降ろしというのですが、2t級のトラックで、一人で一個ずつ荷物を積み下ろししなければならないなら、それはもうしんどいですよね。
また、パワーゲートのないトラックを使っているのは二次請け、三次請けの会社も多く、安月給で重労働という場合も多いのでよりしんどく、ドライバーの離職率も高いです。
弊社の場合、軽トラックなのでそもそもたくさんの荷物は運べません。
昔は一箱20kgとか30kgするような重いものも運んでいたのですが、社員の身体が持たないので今は取り扱っていません。
今請け負っている荷物で重いのは、パンの番重ですかね。
一個ずつ運べばそんなに重くないですが、のんびり運んでられないので5個くらい一気に運びます。
番重もパンがぎっしり入った状態で5個ともなると、15kgの重さになりますかね。
とは言え、うちでは女性社員や70代の高齢社員もいますので、腕力ないとできないというような重い作業はありません。
むしろ、軽いものが多いので、運動にならず太る一方の社員が少なくありません(笑)
温度差
冷蔵、冷凍の食品を運ぶ場合、積み下ろしの際に冷蔵庫や冷凍室に入って作業します。
特に冷凍室は寒いので寒暖差がきつく、身体にこたえますね。
弊社の場合は会社に冷凍庫はないので、冷凍庫での作業に比べるとずいぶん寒暖差は楽かなと思います。
におい
ある人にはいいにおいでも別の人には耐え難いにおいってあるようです。
食品を配送するので、肉のにおい、魚のにおいなど、一般的に好まないにおいのする食品もありますし、バターやチーズなど香りがよさそうなものでも人によってはきついっていう場合もあります。
また、毎日そのにおいに接していると、好きだったにおいも嗅ぎすぎて嫌になってくることもあります。
社員があまりににおいがきついという場合は、さすがにかわいそうなので担当を変えたりします。
朝が早い
届け先のお店が開店するまでに届けることが多いので、必然的に早朝からの仕事開始になりますね。
弊社の場合は早いと言っても6時くらいの出社なので、パン屋さんの方が朝早いんじゃないでしょうか。
以前は3時くらいの仕事も取っていたのですが、弊社の場合、ドライバーに何かトラブルが発生したとき用にバックアップできる社員を一人余らせています。
ただ、3時となるとバックアップする社員を確保するのも難しいので私がバックアップ側に回っていましたが、睡眠時間が不規則になり身体にこたえたので、今はあまり早い仕事は取っていません。
6時でも、真冬であれば真っ暗で朝起きた気がしませんが、それ以外の季節は朝の澄んだ空気の中で気持ちいいですし、慣れれば早寝早起きで健康的ですから悪くはないですよ。
そんなわけで、必ずしも食品配送のお仕事全部がきついわけじゃないよ、ということをお話させていただきました。