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商品が破損した場合の対応について

小林運送店の小林です。

 

弊社は軽貨物の食品配送を主な業務とする会社です。

極力あってはならないことですが、日々の業務の中で、お客様から預かった大事な商品を配送中のミスや不慮の事故で破損してしまうことはあります。

 

安全運転第一で、急発進や急ハンドルはせず、ルーティンのルートなら気をつける場所もわかっていますが、自転車の飛び出しなどで急ブレーキをかけることもあります。

食品は衝撃で形に影響あるものも多いので、一度の急ブレーキでも破損が生じてしまいます。

 

車で配送する以上、破損ゼロの配送はありえないのです。

荷主様にもある程度リスクを承知いただく必要があります。

 

ただ、破損トラブルが発生したときにこの配送業者はどう対応するのか?というのは、荷主様が気になるところだと思いますし、今回は破損についての弊社の対応について書こうと思います。

軽貨物の食品配送中のドライバー

破損時の取り決めをさせていただく

荷主様とは契約時に破損時の取り決めをさせていただいております。

 

買い取りなのか、何個までなら許容範囲なのか、売値で買い取るのか、出し値で買い取るのかなど。

荷主様の方に決めてもらいます。

 

あらかじめ取り決めをしておくことで、破損時にはその取り決めに沿って対応が可能です。

荷主様との契約交渉

ケーキの配送

配送時に特に取り扱いに気をつけるのはケーキです。

ウェディングケーキなど、お客様の人生の中の一大イベントに関わる場合もございます。

 

生物を100%の状態で届けるのは結構大変です。

ロールケーキやカステラはケーキ同士の間に空間がないので崩れにくいですが、ショートケーキやモンブランはくっつくと剥がれたりしますし、栗がぽろっと落ちたりすることも。

 

空間に何か入れて動かないようにできればとも思いますが、そうするとその入れたものがケーキにくっついて形に影響が出るため難しいのです。

 

ケーキ配送の場合、荷主様には積み込み時とお届け時にチェックをしていただきます。

ケーキは個包装になる前の状態で、たくさんのケーキが1つの番重に入っている状態で配送します。

番重にケーキを置く感覚が人によって狭くてくっつきやすい場合もあり、同じように配送しても日によって配送後の状態に違いが出ることもあります。

 

ちなみに、パッキング後のケーキは破損があっても確認できないので荷主様の会社で配送していただきます。

ケーキの配送

実際の破損時の対応

実際に破損が起こった場合、これはもう弁償額がいくらかというのは関係なく、商品をお預かりした責任があります。

まずはすぐに荷主様に連絡し、もう一度作ってもらえるのかを確認します。

 

作ってもらえる場合は無料で再配送します。

荷主様のところに配送車を向かわせ、出来上がり次第すぐに再配送できるよう待機しておきます。

 

弁償となる場合は基本的に貨物保険で対応させていただきます。

あらかじめ、貨物保険の保険証書のコピーを荷主様に提出しており、どういう保険内容なのかはお伝えしております。

ただ、少額であれば保険を使わず、販売価格で買い取らせていただくこともあります。

破損は起こる前提でのご依頼を

破損がないのが一番ですし、弊社側でもできる限り気をつけますが、冒頭でも書いたとおり、破損ゼロの配送はありえないので、破損は起こる前提で配送をご依頼いただくことになります。

 

配送業者を探す際は、あらかじめ破損が生じたときにどういう取り決めをするのか、考えておくことをおすすめします。