小林運送店の小林です。
法人化してから20年近く、業務の中で一番大変だなと思うのはいかにミスやトラブルを減らすかの対策です。
荷主様のところへ実際に食品・冷蔵品を運ぶのは各スタッフですから、小林運送店の印象はスタッフで決まります。
できるだけミスのないよう、また、印象がよくなるような振る舞いをしてほしい。
また、運送業という、常に事故と隣り合わせの仕事柄、スタッフには安全安心に運転して配送してほしい。
だからこそ、ときに(いや毎回?)面倒がられることもありますが、大事なことは口酸っぱくスタッフに伝えないといけません。
先日の千葉県八街市の児童5人の死傷事故、いたたまれない事故でしたね。
飲酒運転なんて言語道断ですが、飲酒していなくても、車っていう凶器はちょっとした不注意で人を殺めてしまうこともあることを、スタッフには常に心に留めてほしい。
毎朝の配送ルート確認
スタッフ全員で集まれる機会はなかなかないので、毎朝各スタッフが出発する前に配送ルートを確認し、その日の注意事項など伝えます。
配送ルート表は3色で塗り分け、重要度を示しています。
常日頃荷主様のニッチなご要望に答えれるようにしていますので、配送ルートも日々変更あり、配送ルート表内の書き足しや修正は日常茶飯事です。
入館証がないと入れない施設があるので、その場合は担当スタッフの乗る配送トラックに入館証を入れておきます。
配送トラック全台分入館証をもらえたらいいのですが、1枚しかもらえない場合もありますので。
また、車のナンバーによって入館許可が出る施設もあるので、スタッフが乗る配送トラックを間違えると入館できず、時間をロスしてしまいます。
別途有料の駐車場代を支払わざるを得ないこともありますので、そうなるとお金もロスです。
LINEで情報共有
朝にスタッフに会えれば直接話しますが、会えない場合もありますので、その場合はスタッフにLINEで注意事項など伝えます。
変更事項なども逐一発生する度に個々のスタッフのLINE、またはスタッフ全員のLINEグループにメッセージを送り、情報を共有しています。
荷主さんにアフターフォロー
週一、隔週くらいで荷主さんにうちのスタッフの粗相がないかなど、LINEでさらっとお聞きしています。
顔を出せる近場の会社は定期的に顔を出します。
お会いして、何気なく世間話をしていると、ぽろっと出てくるクレームも結構あるんですよね。
いただいたクレームはなるべく早く対応するようにしています。
運送業って楽じゃない。荷物を運べばいいわけではない
一般的なイメージで言うと、運送業、特に我々のような軽貨物は重たいものも少ないので、
「物を運んでるだけだから楽な仕事だよね」
と思われる方が多いです。
運送業を志す方、また、運送業の仕事を初めて間もない方も、同じように考える人がいます。
でも違うんです。
荷物を車で運べばいいわけではないんです。
預かった荷物を、その形の状態を保ったままエンドユーザーにお届けしないといけません。
そのためには車の運転の仕方、荷物の積み方など注意して、できるだけ破損などないよう務めます。
運転時はなるべく車間距離を取る。
と言っても、大阪では車間距離を空けていたらどんどんそこに車が横から入ってきて困りますが。。
急発進、急停止はせず、右折左折も徐行で、なるべく荷物が動かないように運転する。
朝の時間帯は通勤で急いでいるせいか、車でもバイクでも運転が危なっかしいドライバーが多いです。
最近は宅配デリバリーの自転車やバイクの横暴な運転に遭遇する機会も増えました。
注意すべき車やバイクのこともスタッフに伝えています。
空の番重で荷物をガードしたり、滑り止めシートを敷いて荷物を動かないようにしたり、混載便なので積む荷物全体を考えて積み込んだり。
色々と工夫が必要です。
荷主さんが梱包してくれる荷物もありますが、荷主さんは梱包の専門家ではないので完璧ではありません。
それも踏まえた上で運ばないといけません。
まだまだ改善の余地はたっぷり
色々あくせく考えてミスやトラブルを減らしていますが、それでも日々色々発生します。
まだまだ改善の余地がたっぷりありますね。
そしてまた今日もLINEで情報共有。
皆、ちゃんと頭に入れてくれてるかな。